話すことの練習。文章を書くこと。
話すことが苦手。
自分の考えを、表現することをあまりしてこなかったと思う。
アピールすることも、得意ではない。
文章を書くことは、話すことの練習になる。
何を伝えたくて、どうすれば分かりやすくなるのかを、
話すことよりも時間をかけて考えられる。
伝えたいことをまとめ、分かりやすい言葉を選ぶ訓練。
何かを伝えるためには、具体的に考えることが大切だと、
『文章の書き方』辰濃和夫著 岩波書店刊を読んで思った。
「ものごとを具体的に見る訓練をしておくことは、日々の暮らしであれこれの判断をするときに役立つ、と私は思っています。具体性を大切にすることは、ものを見る力を鍛えることであり、ものを見る力を鍛えれば鍛えるほど、それは文章の質に反映してきます。」(『文章の書き方』より)
言葉にして、かつ、自分以外の誰かにわかるようにするには、
伝えたいものごとを具体的に理解していることが重要だ。
ぼんやりとしか理解していないことは、どんな言葉がぴったりなのかわからない。
具体的に理解するには、そのものごとに集中することが必要。
心をそのものごとに向けること。
『文章の書き方』では、書くための心構えを15のテーマに分けて説明しているが、
その基本となっているのは「文は心である」ということだ。
書きたいと思う情熱や伝える相手を思う心、そして遊び心。
話すことも、同じ。
興味を持って、ものごとを具体的に見ることからはじめてみよう。