るるぐらし

ミニマる、シンプる、みがる、きがる。身軽に暮らす、気楽に暮らす。

本を読むことのおもしろさ『世界一やさしい読書習慣定着メソッド』

ライフハッカー[日本版]で気になった記事を後から見返してみたら、いつも同じライターさんだったことで知った、印南敦史さん。

 

『世界一やさしい読書習慣定着メソッド』は、たくさんの本を読み、書評を書く印南さんの“読書のススメ”が、わかりやすく書かれた1冊。

 

読書に苦手意識を持ってしまっている人が、もっと気楽に読書に触れられるように。

 

  1. 固定観念にとらわれた読書への向き合い方をカイゼンする
  2. 自分だけの価値観を読書でeditすることで、読みたい気持ちになる
  3. 自分にとっての良い読書を見つける

 

この3つをポイントに、読書のメリットや時間の確保、本との相性などについて、わかりやすく書かれている。

 

印南さん自身も意識しているそうだが、文章にリズムがあってとても読みやすい。

文章のリズムなんて今まで考えたことはなかったけど、印南さんの文章がすっと入ってくるのは、音楽を聴くような、自然とノれるリズムにあるんだろうなと思う。

 

この本のはじめに、読書が今は苦手だとしても、それは否定的に捉えることではなく、むしろ、これから好きになれる可能性があることだと書かれているところがある。

 

読書に限らず、なんについても同じことがいえるかもしれませんが、つまり「できない」とは、「できるようになる可能性を持っている」ということだと僕は考えているのです。5ページ

 

ここがとても印象に残っている。

「できるようになる可能性」

これは、どんなことにも応用できる考え方だと思った。

 

固定観念を崩し、自分なりの方法を見つけ、少しずつ身につけていく。

 

 

「塵も積もれば山となる」ではありませんが、そうやって蓄積されていった自信は、自分にとっての大きな力になるはずです。そして、それが精神的な余裕を生むことにもなります。

いわば肩肘を貼り続ける必要がなくなるので、素直にフラットに、広い視野で物事を見られるようになるのです。人間としての余裕にもつながっていくだけに、これはとても意味のあることだと思います。150ページ

 

読書という体験を通じて蓄積されたエッセンスが、ふとした瞬間に、活かされる。

 

本を読むことは、直接的な知識を得るためでもあるけど、こうした、本と何かのつながりを見つけること、自分の中に考えるきっかけを作っていくことが、おもしろさなんだなと改めて感じることができた。